芸術の春?

先日、知人から貰ったチケットがあったので、

 

藤城清治さんの「自宅スタジオ展」に行ってきました。

 

影絵の草分け的存在と聞いていましたが、

 

「影絵」と聞いて思い出すのが、

 

小さい頃に学校の校門を出ると見知らぬおじさんが、

 

はさみでチョキチョキ切った黒い紙を透明の板に挟んで、

 

「はい、ライオーン」とか見せていた印象・・・・・

 

あれ?これは切り絵か??

 

ではなくて、

 

両手でウサギとか、犬とかの形を作って、影で見せていくアレですね・・・・

 

いずれにせよ、わざわざ展覧を見に行くほどのものかな?という印象だったのです。

 

 

 

 

 

 

藤城さんの自宅スタジオの入り口にある祝い花には

 

森田一義、太田光、銀座久兵衛などの名前が並び、

 

結構著名な方なんだなぁと思いながら順路を辿って作品を見ていたのですが、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

影絵の前に描いていた油絵から始まり、

 

モノクロの影絵・・・・

 

始めて目にするカラーの影絵・・・

 

 

 

 

 

 

↑個人的に一番気に入った作品

 

ステンドグラスが超リアルで輝かしい・・・・

 

最近の作品では、太田光の小説を絵本にした「マボロシの鳥」の影絵・・・

 

なんとも壮大な作品に、呆気にとられるというか、こんな作品があったのかと

 

自分からすると全てが幻のようで、

 

ついつい見とれてしまう始末でした。

 

ご本人もサイン会を行っていたので拝見しましたが・・・

 

87歳には見えない風貌というかハツラツした感じがにじみ出ていて

 

芸術一本で世を渡ってきた男の生き様を魅せられた貴重な時間でした。

 

藤城さん、甘く考えてすいません。